食育のなぜ?どうする?

食品表示を理解する 食育で伝えるべきこと

Tags: 食品表示, 食育, 買い物, 栄養, 原材料

食品表示を理解する 食育で伝えるべきこと

食育に関心がある保護者の皆様にとって、日々の買い物で目にする食品表示は、安全な食品選びや栄養バランスを考える上で重要な情報源です。しかし、表示されている内容が専門的で分かりにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、食品表示がなぜ重要なのか、忙しい中でも確認しておきたいポイント、そしてお子様への食育にどう繋げていけるのかをQ&A形式で解説します。

Q1: そもそも食品表示って何ですか? なぜ見る必要があるのですか

食品表示とは、加工食品や生鮮食品に付けられている、その食品に関する様々な情報が記載されたものです。食品表示法に基づき、消費者が食品を安全に選び、正しく理解するために義務付けられています。

表示には、原材料名、アレルギー物質、内容量、賞味期限または消費期限、保存方法、製造者などの情報が含まれます。これを見ることで、どのような材料が使われているか、特定の成分(アレルギー物質など)が含まれているか、いつまでに食べれば良いかなどを把握できます。

食品表示を見る必要があるのは、主に以下の理由からです。

Q2: 食品表示のどこを見れば良いですか 忙しい中でも見るべきポイントは

食品表示には多くの情報が含まれていますが、忙しい中でも特に確認しておきたいポイントはいくつかあります。全てを詳細に見る必要はありませんので、ご自身の関心や必要に応じて確認する習慣をつけましょう。

まず、食品の「名称」、どのような種類の食品かが分かります。「原材料名」は、使用された原材料が量の多い順に記載されています。何からできているかが分かります。

特に重要なのは以下の項目です。

時間があれば、「栄養成分表示」も参考になります。エネルギー(カロリー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などが表示されており、栄養バランスを考える手がかりになります。

Q3: 食品表示を見ることで 子どもにどんな食育ができますか

食品表示を日常生活に取り入れることは、お子様への食育の良い機会となります。難しい話を全て理解させる必要はありませんが、食品や食べ物への関心を高めるきっかけにすることができます。

1. 食べ物が何からできているかを知る: 買い物の際に、お子様と一緒に食品表示を見て、「これ、何でできているのかな?」と原材料名の欄を指差して話してみましょう。「おせんべいは、お米からできているね」「ジュースには果物が入っているよ」といった簡単な会話で、食べ物が様々な材料から作られていることを伝えることができます。

2. 物の大切さや安全について話す: 賞味期限や消費期限の表示を見ながら、「この日までにおいしく食べようね」と話すことで、食べ物を無駄にしない意識(食品ロス)について考えるきっかけになります。また、アレルギー表示がある場合は、その重要性を具体的に伝えることができます。

3. 栄養に関心を持つきっかけに: 少し大きくなったら、栄養成分表示について簡単に話してみるのも良いでしょう。「この牛乳には、骨を丈夫にするカルシウムがたくさん入っているね」のように、身近な食品を通して栄養素に関心を持つように促すことができます。

4. 買い物も食育の一部と捉える: 食品表示を確認しながら食品を選ぶプロセスを見せること自体が食育です。保護者がどのように食品を選んでいるのかを見ることで、お子様は食に対する考え方や知識を自然と学んでいきます。

食品表示の全てを完璧に理解する必要はありません。まずは、お子様と一緒にラベルを見て、簡単な項目について話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。日々の買い物を通して、安全で豊かな食生活を送るための大切な学びを伝えることができます。